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2020.07.14

楽器を演奏するうえで重要な強弱記号、その中に隠されたさまざまな意味とは

ピアノをはじめとする楽器を演奏するためには、楽譜を読まなくてはなりません。基本的な音符は、小学校の音楽の授業でも習得します。しかし音楽とは、音符が読めるだけでは不十分で、音の強弱や表現が演奏をするうえで非常に重要な役割を果たすのです。
一般的に強弱記号と呼ばれるルールについて、今日はご紹介いたします。

18世紀から本格的に使用されるようになった強弱記号

人類の歴史とは切り離せない音楽は、古代においては口承であることが通常でした。この場合、それを演奏したり歌ったりする人がいなくなると、自然消滅してしまう運命にあります。そこで人々は、音楽を記録として残そうとし始めるのです。
11世紀ごろ、ベネディクトゥス派の修道僧グイド・ダレッツォによって、まず音符が誕生しました。彼は、聖歌隊に正しい音階を教えるために音符を発明したのです。
音の強弱や表現を表す強弱記号の登場は、18世紀を待たなくてはなりませんでした。バロックの時代になると、いくつかの強弱記号が使用されるようになります。

たとえば、バッハは「f(フォルテ)」「p(ピアノ)」「piu`piano(ピュー・ピアノ)」「pianissimo(ピアニッシモ)」など、いくつかの記号を使用していました。当時はまだ、現在のように体系づけられてはいなかったため、それぞれの作曲家が自己流で使用することが多かったようです。しかし、作曲家本人にしかわからない曲の表現を記号であらわされるようになったのは画期的なことであったのです。

ロマン主義の時代になると、使用される強弱記号も増加しました。

ハイドンとモーツァルトは、「pp(ピアニッシモ)」から「ff(フォルティッシモ)」までの6つの強弱記号を活用するようになります。ベートヴェンは、「ppp(ピアノ・ピアニッシモ/ピアニッシシモ)」や「fff(フォルテ・フォルティッシモ)」なども、ごくまれにではありますが使用しています。
ブラームスは静かな音へのこだわりが強かったのか、「p(ピアノ)」に関しては、「ppp(ピアノ・ピアニッシモ/ピアニッシシモ)」のほかにも、「molto piano(モルト・ピアノ/とても静かに)」「quasi niente(クアージ・ニエンテ/ほとんど聞こえないほどに)」など独自の表現も用いています。いずれも、「かそけき音」といった趣でしょうか。

また、強弱の変化を表す「<(クレッシェンド)」や「>(デクレッシェンド)」は、近代的なオーケストラが生まれたドイツのマンハイムが発祥の地といわれています。

強弱記号の読み方はイタリア語

音楽用語はイタリア語が多いのですが、強弱記号も同様です。
f」は「強く」、「p」は「弱く」と訳されますが、フォルテには「激しい」「力強い」というニュアンスがありますし、ピアノには「静かに」「平らに」といった意もあります。こうしたことも含めて、音を表現していくということですね。
「~イッシモ」は、イタリア語においては最上級をさします。「mp(メゾピアノ)」などに登場する「メゾ」は「半分だけ」という意味です。
また、「クレッシェンド」の「シェンド」は、現在進行形の語尾変化。つまり、だんだん強くなっていく、あるいは弱くなっていく様子を、進行形で表現しているのです。
こうして原語を理解すると、強弱記号もわかりやすくなります。

  • ppp(ピアノ・ピアニッシモ/ピアニッシシモ)
  • pp(ピアニッシモ)
  • p(ピアノ)
  • mp(メゾピアノ)
  • mf(メゾフォルテ)
  • f(フォルテ)
  • ff(フォルティッシモ)
  • fff(フォルテ・フォルティッシモ/フォルティッシシモ)

上から下に向かうにつれて、音は強から弱へと変化していきます。

また、音楽の流れの中における強弱だけではなく、1つの音に対してかかる強弱記号もあります。これは、アクセント記号と呼ばれています。
さらに、音の強弱だけではなく、演奏するときの気持ちのありかたを表現する演奏標語がたくさん存在します。
たとえば、「agitato(アジタート)」と書かれていた場合は日本語では「激しく」と訳されています。実際には、「ドキドキする」「興奮する」「不安な」といった意味が原語にはあり、そのような気持ちを表現するように演奏することが求められているわけですね。
音楽を志す人がイタリア留学することが多いのは、こうした強弱記号や音楽標語がイタリア語であるためです。それはただの記号ではなく、その記号や標語の下には生き生きとした人間の感情が込められていることを、イタリア語を習得しつつ会得できるからにほかなりません。

音量と強弱の相違

「強い」「弱い」と表現される強弱記号は、ただの音量の大小とは意味を異にしています。
たとえばパソコンやステレオで音楽を聴いていた場合、音量を上げれば単純に音は大きくなります。
楽器を演奏する場合はどうでしょうか。
ピアノならば強く鍵盤をたたけば音は大きくなりますし、管楽器ならば息を強く吹き込めば音が大きくなります。
ところが人間が奏でる楽器は、音量が大きくなったり小さくなったりするだけではなく、奏法によって音の質も変化してくるのです。
プロフェッショナルの音楽家とは、演奏する楽器のこうした音質まで熟知し表現することが可能な人たちを指すのかもしれません。

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