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2020.06.30

歴史に名を残すピアニストたち その3

ピアニストの中には正統派とされる人がいる一方で、独自の演奏をする個性派と呼ばれるタイプも存在します。
個性的な演奏はピアノファンの好き嫌いも分かれるところですが、病みつきになるとマニアックにその演奏に憑りつかれてしまうという魔力もあります。
今日は、ピアニストの中でも個性的な演奏で知られている3人をご紹介いたしましょう。

シプリアン・カツァリス

日本とも縁の深いピアニストとして知られるシプリアン・カツァリス。NHK教育テレビにも登場し、その温かい人柄が愛されています。
カツァリスは、1951年フランスのマルセイユに生まれました。キプロス島に起源をもつギリシア人の家系です。4歳でピアノを習い始め、1964年にパリ音楽院に入学。ピアノに関しては、アリーヌ・ヴァン・バランヅァンとモニク・ド・ラ・ブリュショルリに師事。室内楽は、ジャン・ユボーを師として学びました。

注目されたのは、1974年にジョルジュ・シフラ国際ピアノコンクールで優勝してからのこと。ベルリンフィルハーモニーやフィラデルフィア管弦楽団など、世界を代表するオーケストラとの共演も非常に多く、卓越した技巧や高い音楽性には定評があります。また、レナード・バーンスタイン、サー・サイモン・ラトルなど高名な指揮者とも共演を重ねてきました。日本ではNHKに出演していたためか、ショパンの演奏家というイメージがあるカツァリスですが、彼の個性派ぶりはリサイタルにおけるプログラムの構成や若手育成のためのレッスン方法にあるといわれています。

カツァリスはまた、リストが編曲したピアノ独奏によるベートーヴェン交響曲のすべてをレコーディングした、史上初めてのピアニストとしても有名。いかにも個性派らしく、ベートーヴェンの壮大な交響曲を、ピアノ1台で豊かに詩的に歌いあげています。カツァリスの演奏は、超絶的な技巧に加えて聴衆の眼裏にさまざまな色彩が浮かぶような抒情に特徴があるとも。1985年から、来日は30回を超えています。個性派にありがちな気難しさがなく、ピアノを弾く喜びがあふれた演奏スタイルも、ファンが多い理由かもしれません。

クリスティアン・ツィマーマン

力強い演奏が世界中のファンを沸かせるクリスティアン・ツィマーマン。
彼の名前は、羽生結弦選手がオリンピックで優勝した際に使用した楽曲「ショパン バラード第1番」の弾き手として、日本でもよく知られています。煌びやかなツィマーマンの演奏は、クラシック音楽を聴く習慣のない人をも圧倒させるパワーがあります。

ツィマーマンは、1956年ポーランド生まれ。音楽を深く愛する家族に囲まれて育ったツィマーマンは父から手ほどきを受け、6歳の時には地元のテレビに天才少年と紹介されるほど早熟の才能を開花させていました。カトヴィツェ音楽院で教鞭をとっていたアンジェイ・ヤシンスキに7歳から師事、ツィマーマン自身も同音楽院を卒業しています。幼少期からさまざまなコンクールに参加し、特にロシアとポーランドの作曲家たちの音楽の演奏で名をはせていました。
1973年にベートーヴェン国際音楽コンクール優勝、そして1975年には史上最年少の若さでショパン国際ピアノコンクール優勝。そのブリリアントな才能は、カラヤン、アバド、ムーティ、バーンスタイン、小澤征爾など超一流の指揮者からも愛されてきました。とくに、バーンスタインとは13年に及ぶ共演を重ねた唯一のピアニストでもあります。

ツィマーマンはまた、ピアノの構造に熟知しておりスタインウェイともコラボレーションして、ピアノという楽器を支配下に置く独自のスタイルを守っています。コンサートには、個人愛用のピアノを持ち込むというこだわりよう。静と動のメリハリが小気味よいツィマーマンの演奏は、とにかくダイナミック。ショパンやラフマニノフなどのメロディアスな音楽がよりドラマチックに響きます。この壮麗なスタイルは、やはり好き嫌いが別れるかもしれません。

マウリツィオ・ポリーニ

すでに伝説の域に入っているともいえるマウリツィオ・ポリーニ。
1942年にイタリアのミラノで生まれたマウリツィオ・ポリーニは、高名な建築家の父、音楽家の母、叔父には彫刻家もいるという芸術性の高い家系に生まれました。子どものころから突出した音楽の才能を示したポリーニは、カルロ・ロナーティやカルロ・ヴィドゥッソに師事、1957年にはジュネーブ国際音楽コンクールで2位、1959年にはポッツォ―リ国際音楽コンクールで優勝、そして1960年にショパン国際ピアノコンクールで優勝しました。

ときにポリーニ18歳、コンクールの審査委員長であったアルトゥール・ルービンシュタインは「この若者は、審査員である我々の誰よりもうまく演奏できる」と激賞、その成熟した演奏テクニックは世界中に知られることになりました。
1960年代半ばからはアルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリを師と仰ぎ、彼の指導のもと研鑽を積みます。1968年にはアメリカでデビュー、1974年には日本でコンサートを開き注目されました。

ポリーニの演奏は、いかにもミラノのブルジョア出身らしい啓蒙的な点にあり、その精神性は透徹した音に反映しています。現代における最高のピアニストの1人といわれているポリーニは、ベートーヴェン、ショパン、シューベルト、シューマンなどの作品において、その技量を発揮。その完璧な演奏は、ときには「冷淡」と評されることもありました。なによりも、正確無比の音、張った弦のような緊迫感、透明感のある音、これらがポリーニのスタイルといえるでしょう。また、現代音楽家の作品の演奏にも熱心で、ピエール・ブーレーズ、ルイージ・ノーノ、カールハインツ・シュトックハウゼなどの作品の演奏でも定評があります。
1980年代には指揮者としてもデビュー、故国イタリアからは2000年に共和国功労勲章を授与されるなど、伝説的な音楽家の1人となりつつあります。

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