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2020.03.30

歴史に名を残すピアニストたち その1

イタリア語では、演奏することを「インテルプレタツィオーネ」といいます。
これは、「解釈」という意味にもつながっています。つまり、同じ楽譜の曲を弾いても、そのスタイルは演奏者によって千差万別となるわけです。クラシックファンの多くは、贔屓の演奏者をもっています。それは、その人が持つ演奏のスタイルを愛しているというわけですね。それでは、ピアノのファンたちの心をひきつけてやまない才あるピアニストたちをご紹介いたしましょう。

ウラディーミル・アシュケナージ

2020年に入って間もなく、世界的なピアニスト「ウラディーミル・アシュケナージ」が引退したというニュースが入ってきました。アシュケナージは御年82歳、華麗で正確無比のピアノの演奏もさることながら、指揮者としても名高い音楽家でした。NHK交響楽団の音楽監督を務めるなど、日本との縁も浅からぬ人であったのです。

アシュケナージは1937年生まれ、音楽家としてロシア連邦から称号を授与されるほど高名であった父のもとで、幼少期からピアノの才を発揮しました。まさに、生まれながらのピアノのエリートであったといって過言ではありません。
18歳の時、ショパンコンクールに出場します。結果は、アシュケナージの2位でした。ところが、これを不服とする審査員が降板するという事件が勃発しアシュケナージの名は世間に広まりました。

翌年のエリザベート王妃国際コンクールでは見事に優勝し、1962年のチャイコフスキー国際コンクールでも、ジョン・オグドンとともに同時優勝を果たします。
その後、ロシアという国の看板を背負って演奏することに倦んだのか、イギリスに移住、最終的にはアイスランドの籍を得ています。
近年は指揮者としての活動が多かったものの、世界中の音楽ファンの尊崇を集める存在であることに変わりはありませんでした。

人びとから自然に「マエストロ」と呼ばれることが似合うアシュケナージのピアノの演奏は、癖のないおおらかさが特徴といわれています。音楽の学校でまさにお手本とされるような王道の演奏、それがアシュケナージのピアノなのです。
同時代人のマルタ・アルゲリッチの奔放さ、マウリツィオ・ポリーニの透徹とは一線を画す、まっすぐな演奏がなによりの魅力といえるでしょう。
自らの限界を知り舞台からは去りましたが、その心地よい音色はこれからもピアノファンの心の中に残ることまちがいありません。

マルタ・アルゲリッチ

銀髪となった今も、容姿の美しさと突出した演奏スタイルで聴衆を圧倒するピアニスト、それがマルタ・アルゲリッチです。現在数多く存在するピアニストの中でも、特にカリスマ性がある音楽家といわれています。
マルタ・アルゲリッチは1941年にアルゼンチンに生まれました。とくに音楽に造詣が深い一家に生まれたわけではなかったようですが、アルゲリッチは幼少期からその才能を誇示しはじめます。

1957年のジュネーブ国際音楽コンクールではマウリツィオ・ポリーニに次いで2位に、1965年に満を持して出場したショパンコンクールで見事優勝しました。そのころにはすでに、才色兼備のピアニストとして世に知られていましたから、ショパンコンクール優勝は彼女のキャリアに箔をつけるという感じであったようです。
20代から途切れることなく人気と実力を維持してきたアルゲリッチの演奏の特徴は、男性的とも評される力強さ、アルゼンチン出身にふさわしい情熱にあるといわれています。私生活でも結婚離婚を繰り返していますが、その華やかな容姿ならば当然と思わせるところがアルゲリッチのすごいところでしょう。

昨今の演奏には、女性らしいふくよかさも加わりまさに円熟の極み。「アルゲリッチ&フレンズ」と名をうって、さまざまな演奏家たちとの共演もファンたちの楽しみのひとつになっています。70代後半とは思えない躍動的なアルゲリッチのピアノは、今後も楽しみにしたいところです。

エフゲニー・キーシン

若々しいイメージと迫力のある演奏で人気のある演奏家エフゲニー・キーシンも、アラフィフになりました。
エフゲニー・キーシンは、1971年生まれのピアニストです。ロシアに生まれたキーシンは、幼い頃から神童の呼び声高く、現在では世界で最も人気のあるピアニストの地位を築きました。

キーシンの特異性は、特に高名なマエストロに支持することもなく、また有名なコンクールに参加したキャリアもないという点でしょうか。つまり、枠にはまらないキャリアを築いてきたからこそ醸し出される独特の魅力が、キーシンの演奏には感じられます。
黒々とした独特の髪型がお茶目なキーシンは、2017年に結婚しニュースになりました。
40代に入ったキーシンの演奏は、卓越した演奏技術に加えて深い精神性も加わり、その音の中には詩が存在するとまでいわれています。今後、年齢を重ねてどのように化けていくのかキーシンのこれからが楽しみです。

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