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2020.01.09

華麗かつ熾烈な戦いが繰り広げられる数々のピアノコンクール

とくにクラシック音楽と縁がない人でも、テレビでショパン国際ピアノコンクールの勝者についてのニュースをご覧になったことはあるかもしれません。
日本全国、また世界各地では、さまざまなピアノのコンクールが毎年のように開催されています。
その中でも、注目度が高いコンクールについて今日はご紹介いたしましょう。

世界中から注目される世界三大コンクールとは

ピアニストとして第一線で活躍する人びとの経歴によく登場するのが、「ショパン国際ピアノコンクール」「エリザベート王妃国際音楽コンクール」「チャイコフスキー国際コンクール」の3つです。
いずれも、若い音楽家にとってはこのタイトルを獲得することで将来への道が開けるといわれています。

ショパン国際ピアノコンクール

その中でもとくに注目度が高いのが、ショパン国際ピアノコンクールでしょう。このコンクールはショパンの故国ポーランドで開催され、優勝者は日本のニュースでも紹介されるほどです。
これまでも、マウリツィオ・ポリーニ、マルタ・アルゲリッチ、クリスティアン・ツィマーマンなどなどビッグネームを輩出してきた同コンクール。1927年から5年ごとに行われ、次回は2020年。第1位に輝くと、4万ユーロの賞金に加え、CDデビューが約束されます。

エリザベート王妃国際音楽コンクール

エリザベート王妃国際音楽コンクールは、ベルギーのブリュッセルが舞台。
その創設は、バイオリン奏者のウジェーヌ・イザイの悲願から生まれました。ベルギーで国際的なコンクールを開催したいと願ったイザイはその実現を前に亡くなっていますが、のちに志を受け継いだエリザベート王妃の名を冠するようになったわけです。
ピアノだけではなくバイオリン、声楽の部門があります。2017年からはチェロ部門が設けられましたが、作曲部門は2012年に終了しています。
同コンクールは3年ごとになったり4年ごとになったりと開催が不規則ですが、若く才能ある音楽家の登竜門のひとつです。
ショパン国際ピアノコンクールと同様、エリザベート王妃国際音楽コンクールの年齢制限は30歳まで。第1位の賞金は2万5千ユーロです。
2020年は、5月にピアノ部門のコンクールが開催されることがアナウンスされています。

チャイコフスキー国際コンクール

チャイコフスキー国際コンクールは32歳まで参加できます。旧ソ連の威信をかけて1958年から始まった同コンクールは、4年おきにモスクワで開催されています。2019年から管楽器部門も創設されました。グランプリ受賞者には、10万ドルという破格の賞金が用意されていることでも有名です。

この3つのコンクールの勝者は、料金の多寡にかかわらずキャリアに箔がつくことがなによりの特徴といえるでしょう。

ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール

ヴァン・クライバーン国際コンクールは、1958年に旧ソ連で開催されたチャイコフスキー国際音楽コンクールの第1回大会で優勝したアメリカ人ピアニストを記念して、1962年から4年おきに行われています。開催地はアメリカ。
2009年の大会で、辻井伸行さんが優勝し大きな話題となりました。同コンクールで優勝すると、3年間のツアー契約、CD販売契約などの特典もあります。
次回は2021年に開催されますが、賞金額の発表は2020年1月。いずれにしても、高額の賞金が授与されます。
アメリカらしい華やかさが特徴のコンクールといえます。

ジュネーブ国際音楽コンクール

ピアノ部門だけではなく、あらゆる楽器奏者、指揮者、作曲者が対象となるジュネーブ国際音楽コンクール。
1939年に創設されて以来、1999年を除いてはほぼ毎年開催されています。
過去のコンクールでは、ゲオルク・ショルティやマルタ・アルゲリッチが第1位入賞者として知られています。とくに、若い年代にチャンスを与える印象のあるこのコンクール、第1位の賞金は2万ユーロです。
2019年はパーカッションが、2020年はチェロの部門が開催されます。ピアノ部門は2018年にクラリネット部門とともに開催され、ロシアのドミトリー・シシキンが優勝しています。

ロン・ティボー国際コンクール

芸術の都パリを舞台に繰り広げられるロン・ティボー国際コンクールは、1943年から始まりました。バイオリン奏者のジャック・ティボーとピアニストのマルグリット・ロン、また2011年からは声楽科のレジーネ・クレスパンの名前が加えられ現在にいたります。
パリと聞くといかにも華やかなイメージがありますが、同コンクールは長年財政難に悩んでいるためか、開催時期も2年ごとになったり3年ごとになったりと不定期です。
グランプリ受賞者の賞金は2万5千ユーロ。
ピアノ部門に関しては、2012年、2015年、2019年に開催されています。

ブゾーニ国際ピアノコンクール

1949年に、ピアニストのフェルッチョ・ブゾーニの25年忌を契機に始まった国際ピアノコンクールは、北イタリアのボルツァーノが舞台。毎年開催される同コンクールは、イタリアで生まれドイツで活躍したブゾーニを記念する意図のほかに、イタリアとドイツのメンタリティーを持つボルツァーノという町を世界に発信するという目的もあったようです。
第1位獲得者の賞金は、22000ユーロ。
2019年に開催された第62回大会では、日本人の桑原志織さんが2位に入賞してニュースになりました。

浜松国際ピアノコンクール

日本で開催されるピアノコンクールの中では、世界的に知名度がある浜松国際ピアノコンクール。
近年では、恩田陸さんが著した『蜜蜂と遠雷』のモデルになったことでも有名です。
同コンクールは1997年、静岡県浜松市が市制80年を記念して推進したプロジェクトでした。浜松市は、ヤマハやカワイの本拠地であることから、音楽の町としての矜持をもってこのコンクールをスタートさせたのです。年齢は30歳まで、下限はありません。
3年おきに開催されるコンクール、第1位獲得者には300万円の賞金のほか、日本国外でのリサイタルの機会が与えられています。

全日本学生音楽コンクール

1947年に創設された全日本学生音楽コンクールは、小学生の部から大学生の部まで文字通り学生を対象にしたコンクールです。毎日新聞社によって主催されNHKが後援となっていることから、日本国内の若手のコンクールとしては非情に格が高いことで知られています。

カワイ音楽コンクール

2020年に53回目を迎えるカワイ音楽コンクールは、ピアノのソロ・連弾部門が設けられています。河合楽器製作所によって主催され、高校生までの若い世代が対象となっています。

左手のピアノ国際コンクール

2018年11月に、大阪箕面市で開催されたのが「第1回 ウィトゲンシュタイン記念 左手のピアノ国際コンクール」です。左手の演奏に特化したコンクールとしては世界初、として話題になりました。
プロフェッショナル部門とアマチュア部門において左手の演奏を競うという楽しいコンクール、果たして今後も継続するでしょうか。

また、ヤマハミュージックジャパンの後援で、スガナミ楽器もピアノコンクールを開催しています。ピアノの販売とともに音楽教育にも力を入れてきたスガナミ楽器による同コンクールは、ピアノのソロ、連弾、初見部門が設けられ開催は20回目を迎えています。

ピアノを愛する人ならば、才能の優劣にかかわらず、コンクールは大きな刺激でありモチベーションとなりうるのです。

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