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2019.12.10

ピアノの鍵盤の数はなぜ88鍵なのか

ピアノの鍵盤の数は主に88鍵です。なぜ88鍵なのか、それ以上あるものはないのか、88鍵ないキーボードではだめなのかなど、ピアノの鍵盤数に関しての疑問についてお伝えします。

ピアノはなぜ88鍵なのか

ピアノの鍵盤数は最初から88鍵あったわけではありません。もともとは1709年にイタリアのクリストフォリによって発明された「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」がピアノの発祥です。“小さな音も大きな音も出せるクラヴィコード風チェンバロ”との意味を持っていました。それがピアノフォルテと省略され、さらにピアノと省略されたのが現在の呼び方で、その発明当時は54鍵しかありませんでした。

そして音楽の発展とともに、表現力をもっと出したいという要望に応えていき、18世紀後半には61鍵、1800年頃に68鍵、1820年頃に73鍵、1830年頃には78鍵と増えていき、1890年頃に白鍵が52、黒鍵が36で88鍵となっています。

しかしそれ以降鍵盤数は増えていません。なぜ増えていないのでしょうか。
最も大きな理由として、人間が聴き取ることができないというものがあります。現在のピアノは7オクターブ1/4(27.5ヘルツ~4,186ヘルツ)です。人間は約20〜20,000ヘルツまでの範囲を聴き取ることができますが、音程として聴き分けることができる範囲は約20~4,000ヘルツまでで、すでに現在のピアノで十分カバーしきれています。

仮にこれ以上鍵盤数を増やして音域を拡大しても、低音はゴロゴロという唸りに、高音は音程のない耳障りなノイズにしか聞こえなくなってしまいます。

その他にも、これ以上鍵盤数を増やすと長さや大きさが増え、運んで部屋に入れることが難しくなるといった現実的な問題もあげられます。

88の鍵盤でも弦の数は200本以上

ピアノの鍵盤の数は88ですが、弦の数はその約3倍で230本程度あります。具体的な本数はメーカーによって変わるため明確にはいえないのですが、中音と低音では一つの鍵盤に対して3本ずつ弦を張り、低音は最低音に近づくにつれて3本、2本、1本と減らしていきます。弦の太さも低音域のものは太く、高音域のものは細く、段階的に変わっていきます。なぜ複数の本数の弦が必要なのかというと、一つは音を大きくするためです。二つ目は弦を複数張ることで音の響きがよくなるからです。音の響きを良くさせるために、3本の弦の音の高さをピッタリ正確に合わせるのではなく、ほんの少し変えることで音をより豊かな表現にしています。

88鍵以上あるピアノもある

また、88鍵以上あるピアノもあります。ベーゼンドルファーのグランドピアノ225では92鍵盤、コンサートグランド290インペリアルでは9鍵多く97鍵あります。鍵盤数を多くすることで響板面積も広く設計され、それによって幅広い表現力を発揮できます。また他の弦を弾いた時にその弦と共鳴して豊かな響きを与えることができるという点が役割としてあり、実際にその鍵が演奏されるということはほとんどありません。

88鍵ないキーボードをピアノ練習用に使用してもよいのか

ピアノはアップライトピアノもグランドピアノも88鍵ですが、キーボードは88鍵ないものも多くあります。そのようなキーボードをピアノ練習用に使用してもよいのかというご質問がよくありますが、回答としては、クラシックを弾く限りにおいて88鍵は必須です。

先程も書いたとおりですが、1890年頃には現在の88鍵となっています。作曲家は楽器の限界まで表現したいと考えています。例えばベートヴェンの作品はまさにピアノの発展とともに変化しており、1782~1802年頃の初期は61鍵だったのが1803年(33歳)頃から使用されたというフランス製エラールのピアノが68鍵に増え、「ピアノソナタ第21番(ワルトシュタイン)」「ピアノソナタ第23番(熱情)」といった名作を作り出すきっかけとなっています。また1817年(47歳)頃から使ったというイギリス製ブロードウッドのピアノは73鍵とさらに増え、ピアノソナタ第30番、ピアノソナタ第31番、ピアノソナタ第32番といった後期のソナタが産み出されています。そういったことからも88鍵になった以降の作曲家の曲はすべて88鍵が必要であると考えて間違いありません。是非88鍵あるもの、できればアコースティックピアノで練習をしましょう。

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