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2018.01.17

グランドピアノとアップライトピアノ、鍵盤の違いについて

コンサート会場や音楽室などで目にするグランドピアノと自宅にあるアップライトピアノ。そもそも何が違うの?疑問に思いますよね。そこで今回は、グランドピアノとアップライトピアノ「鍵盤」の違いをご紹介いたします。

鍵盤を押してから音に繋がるまでの仕組みの違い

グランドピアノ、アップライトピアノともに【鍵盤を押す】→【ハンマーが弦を叩く】→【弦の振動がボディ・響板へ伝わり音が鳴る】このように音を奏でます。
ですが、細かく見ていくと各動きの中で構造が全く異なるのです。

グランドピアノ鍵盤の構造

鍵盤を押す

ピアノ奥行きが長い分、鍵盤は長く、弾き手側と隠れている側の比(支点までの比)がおよそ2対1になっています。鍵盤の支点までの比率が大きいため、指先の力がハンマーアクションに伝わりやすくなり、細かな音の表現がしやすくなります。

 

ハンマーが弦を叩く

ハンマーは下から弦を打ち、自重で戻ります。タッチを効率よく弦に伝え、素早いトリルや連打もスムーズです。

弦の振動がボディ・響板へ伝わり音が鳴る

ボディ・響板の振動面積が広いため、フォルテはダイナミックにピアニッシモは繊細な音色を奏でることができます。

 

アップライトピアノ鍵盤の構造

鍵盤を押す

奥行きが短い分、鍵盤も短くなります。弾き手側と隠れている側の比(支点までの比)は、およそ2対3で、細かな表現力はグランドピアノと比べると劣ります。

 

ハンマーが弦を叩く

ハンマーは横から弦を打ち、バネの力を借りて元の位置に戻ります。素早いトリルや連打をするとハンマーが元の位置に戻りきれず、音が抜けてしまうことがあります。

弦の振動がボディ・響板へ伝わり音が鳴る

グランドピアノと比べると、ボディや響板の振動面積が狭いため、強弱などの演奏表現力に限界があります。

アップライトピアノは限られたスペースでもピアノ演奏が楽しめるように、弦を縦に張ってコンパクトにしたピアノです。ハンマー・弦・響板などの性質はそのままに、響きもグランドピアノに近づけて作られており、アコースティックピアノとしてしっかりと生の音色を楽しむことができます。家庭での練習用にはアップライトピアノを選ばれる方が多いですね。ただ、「もっと豊かな表現をしたい」「音大やプロを目指したい」「技巧的な曲にチャレンジしたい」という方には物足りなく感じることでしょう。
ピアノ本来の形は「グランドピアノ」です。「ピアノ曲」はグランドピアノで弾くことを前提に作曲されていますから、初心者でもグランドピアノを弾いてピアノを楽しんでいただきたいものです。

グランドピアノとアップライトピアノそれぞれの鍵盤構造を理解し、ピアノ選びの参考にしてください。皆さまにとって最高のピアノと出会えますように。

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